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パンはいくら?

パンを作る事でお店で売っているパンを見る目が変わりました。
この頃街中に小さなパン屋さんが増えていますね。それぞれ、天然酵母とか、仏蘭西パン専門とか、ドイツパンとかの特色を出しています。
例えば、150グラムぐらいのライ麦パンを買おうと思うと400円ぐらいしますよね。美味しいバタールも350円。もっと重いドイツパン等は800円ぐらいします。手鼓ねでパンを作るようになる前は「高いな~」と思っていたのですが、最近は「これは400円するわ」と思ってしまうのです。家計には優しくないですけれどもね。
もちろんパン屋さんはミキサーを使って捏ねているでしょうし、醗酵も専用のオーブンやホイロ器があると思うので、家庭で造るよりは効率的に作れるのでしょうが、気温や湿度の天候に左右される事なく毎日同じような仕上がりになるように作るわけですから、生き物である酵母菌相手の仕事は大変だろうと思います。
昨日も300gの強力粉で出来たバタール2本は、あっという間に家族の胃袋に入っていきました。この2本のバタールに要した時間は4時間ぐらいです。自分の仕事の時間単価で換算すると、いったい幾らのパン?なんて、計算してしまいます。息子達も計算していて、「買ったほうが安いじゃん」なんて、けしからぬことを言っていましたが、だからこそ、美味しいパン屋さんの有り難味が分かるのです。
そして、パンが食べられるという事は、社会が安定して平和な証拠だとも思ってしまうのです。ご飯は鍋で炊けば30分程で作れますが、パンは3時間掛かります。その間、温度を一定にして醗酵させ、最後にオーブンで焼く。それなりの設備=家屋が無いと食べられない食品です。
小麦を栽培し、脱穀し、イースト菌を作って、パンを焼き上げる。定住した農耕が出来て初めて食べられる食品ではないのかなと思ってしまうのです。
にしても、自分でやってみる事によってわかる事は多いですね。
Le Pain Francais フランスパンのお店 お勧めです。

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